3月下旬 30年近く続けている趣味の「素踊りの会」が秋田の「にぎわい交流館AU」で行われました。北秋田市・秋田・由利本荘から藤蔭流藤袖会門弟が一同に会し、1年のお稽古の成果を発表しました。ミルハスやカダーレの舞台もさることながら、各教室のお師匠さんを前にしての舞台は、また格別の緊張感です。殆どの会員が「舞台にいる魔物」とやらに殺(や)られます。
私が30代後半に50代だったお師匠さんが、今や80代。それでも姿勢も所作も相変わらずの美しさを保っているのを拝見すると、自分も頑張ればまだ10年は踊っていられるかと期待してしまいます。
私も「まい~れ」に勤めて早1年となりました。今、「民俗芸能団体」で叫ばれている一番の悩みは「後継者不足」です。が、それは又私が携わっている舞踊の世界においても然りです。ただここ数年、前述の「素踊りの会」には門弟のお孫さん(大学生・高校生~就学前)達が舞台に立っています。スポ少・部活との両立や大学進学などで中断することがあっても、お稽古を続けている若い人たちがいます。高齢者となった私達が彼らの舞台を観ることは、「今この時」の喜びと共に「未来への期待」をも共有しているのです。多くのお師匠さん達が半世紀以上歩んできたように、彼らにも末永くこの世界と繋がっていてほしいものです。
本海獅子舞番楽をはじめとする市内の民俗芸能団体には、将来が楽しみな舞手・囃子方がたくさんいると思います。当市の民俗芸能団体の皆さんは貴重な財産を是非受け継いでいってほしいものです。そしてそれを守るのは、伝承者を始め、芸能を存する地域の皆さん、応援する研究者及び観客の皆さん、行政の大きな支援があってこそのものだと思います。
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※写真(中)=本海獅子舞番楽・三人立 ※写真(右)=日本舞踊「羽根の禿」~~ 一見別の世界のように思っていましたが、紐解いてゆくうちにルーツは同じかもしれないようです。これからの探求が楽しみです❤