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~雪国のかやぶき古民家~写真展のご案内

6月7日秋田さきがけ新報に『かやぶき民家 情趣豊か』のタイトルとともに関連記事が載っていました。そこには、見覚えのある百宅の梶原仁一郎さんのお宅の写真が、一人の女性とともに紹介されていました。女性はフリーカメラマン 故・桜庭文男さんの奥様でした。

日本の貴重な文化遺産であるかやぶき屋根の作品を多くの人に見せたいと、秋田市農山村地域活性化センター「さとぴあ」の依頼による回顧展の開催記事でした。これまで旦那様の作品を一堂に集めた作品展は、一度もなかったということもあり、奥様にとっても貴重な機会となったようです。

館長は記事内容と掲載写真が頭から離れず、どうしても当館で展示したいという思いに駆られ、お盆公演・獅子まつりが終わって一段落した8月25日、念願叶って桜庭邸を訪問することとなりました。桜庭邸には所狭しとパネルがおかれ、館長はもう子どものようにそのネガや記録資料に夢中になりました。

現代っ子達には、茅葺き屋根や土間のある家など想像もできないかもしれません。でも、私達団塊の世代には、この家から漏れる橙色の灯りだけで、もう「あの頃」が戻ってくる。縁側の蝉の声、裏の柿の木、茅屋根の雪下ろし・・・。ページをめくれば、それぞれに「ふるさと」の景色が甦ってくることでしょう。

奥様の桜庭正子さんは、旦那様の撮影にも度々同行されていたとのこと。1枚の写真の為に何度も同じ土地を訪れることが常だったそうです。「撮影は勿論、ネガの保存やデータの管理など、几帳面な仕事ぶりを皆さんに知っていただきたい。作品を世に広めたいと強く思っています。」そして、館長の想いも汲んでいただき、「もっと早くお目にかかりたかったです。もっと早く夫の存在を知ってほしかったです。」とのお話から旦那様への想いがひしひしと伝わってきて、なおさら展示会に思いを馳せる館長でした。

展示会はまもなく開催予定です(展示期間は令和8年3月末まで)。皆様是非おいで下さいますようお待ちいたしております。

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休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/3)

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