岩城なまはげ(いわきなまはげ)
開催地 岩城
なまはげは小正月に現れる客人神(まろうどがみ)として、各家々を訪れて悪霊を祓い、五穀豊穣を予祝するものとされてきました。岩城地域の富田では毎年小正月に若者らによって、この行事がおこなわれています。夕顔でつくられた鬼面をかぶり藁のケデをまとい、怠け者を戒めるとして、家族を威嚇して廻るものです。しかし、他と異なる風習に、その家の主人がなまはげに抱えられ、家の外の雪中に放り出される行為があります。これは威嚇の行為が昂じて、一種の穢れを祓う作法として定着したものと考えられます。