「9月定期公演」のご報告
◎秋田万歳
やさしい笑いが特徴のあきた万歳。現代的なゴッツイ突っ込みはなく、あきた人らしい奥ゆかしさがあるように思います。演目12番の中から8番をご披露いただきました。「秋田音頭」で太夫が踊る場面でも、「とちる」ところには「ほれほれえ」と可愛い突っ込みがはいり、お客さんの「ウケ」もまた、ほんわかな笑いが会場をつつんでいました。
花の終わりの噺も出ましたね。『桜は散る、朝顔はしぼむ、椿は落ちる、へばよ、アジサイはなんとだ?』・・・答えは『しがみつく』。・・・確かに花っこが年寄ったまんま、いっつまでもくっついてるすもんな~(^0^;)、あえ~すっかたねなあ~・・
昭和49年、秋田県の無形民俗文化財に指定され、既に半世紀を経て継承されています。これからも絶妙の掛け合いを楽しみにしています。
◎あきた舞妓・あきた芸者
おそらく当館では初の日本舞踊の鑑賞だったのではないでしょうか。明治時代から続いたと言われる秋田の花柳界。時代の流れにより消えかけたこの伝統文化を盛り上げてゆこうと、平成26年にあきた舞妓が、その5年後にはあきた芸者が誕生しました。芸者のおとはさんはお父様が当鳥海町のご出身と伺い、親近感MAXです。一方舞妓のまめ佳さんは由利高校民謡部に在籍されていたとのこと。当地縁のお二方に来ていただき嬉しい限りです。
今日は演目5曲をご披露いただきました。最初の2曲は耳慣れない難しそうな曲。芸者おとはさんのたおやかな舞姿に「100人の目」も釘付けです! 次に振り袖姿のまめ佳さんが登場、可愛くしとやかな踊りに再び大きな拍手が沸き起こりました。『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』とは二人にぴったりの言葉ですね。でも今こうして舞台に立つまでのご苦労も沢山あったことでしょう。「テンポの早い民謡おどりから間の長い日本舞踊に『変える』事はなかなか大変、どれだけお稽古頑張ったでしょうね」と関心されたお客様もいらっしゃいました。
踊りの合間のじゃんけんゲーム、終演のアンコールにも応えていただき、お客様も舞妓さんとの時間を充分楽しまれたことと思います。是非又この舞台にお越し下さいますように!
◎すず踊り
「一度見たら忘れない!」すず踊り。そして、「何回でも見たい、とっても応援したくなる!」鳥海にこんな芸能があったなんて、びっくりしました。ある宴席で、唄の佐藤昭子さんと一緒になりましたが、気さくなお人柄に「すず踊り」と同じくファンになりました。途中脱落者も出るくらいハードですが、「まず一回みてけれ~!!たいっしたおもへど~」と薦めたくなります。
もちろん「アンコール」の声も出ましたが、丁重にお断りされました。(ひーハー!死ぬ-!笑)・・・ですよね~(^0^;)・・・)演者の皆様の熱演、心より敬意を表します!!~腰、大事にして下さい~ (※写真2枚の間違い探し5個~特に景品はございません、謝)
~今日も楽しいひとときを皆様とご一緒できましたこと、心より感謝申し上げます。~