由利本荘市 民俗芸能伝承館 まいーれ 公式サイト
お知らせ

「6月定期公演」のご報告

~梅雨入りとなり曇り空が続いておりますが、本日ご出演の皆様と御贔屓のお客様、そして私事ながら同級生も十数名お迎えして気分も上々!さあ、今日も1日頑張りましょう!!

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「宿大乗神楽」

岩手県は民俗芸能の宝庫と呼ばれており、当館にも早池峰岳神楽・早池峰大償神楽・土沢神楽・布佐神楽や岩崎鬼剣舞・滑田鬼剣舞をはじめ、多くの保存団体の皆さんに磨かれた技を披露していただいております。今回は大乗神楽(県指定無形民俗文化財5団体)の中から「宿大乗神楽」をお迎えしました。

演目の「七五三(しめきり)」は、ご存知の神話、お隠れになった天照大神を外界に迎えるための舞です。天の岩屋から早く出てきて下さいと祈りを込めて、3人の神様が岩戸に張られたしめ縄を切るというものです。上背の男達が揃いの足踏みで舞台狭しと舞う、なかなかの見応えでした。

  

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さて、舞台には次代を担う「期待の星」達が登場です。会場からは「おやおやおや~~~❤」とお顔の緩むお客様達の声が。両脇の大先輩に倣って一生懸命に踊る子ども達に拍手喝采でした。厳かな神様もみんなの願いをきっと叶えてくれますよ。どうか世界が平和でありますように・・・。

      

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「庄内出羽人形芝居」

「庄内出羽人形芝居」は、「猿倉人形芝居」をルーツとして、山形の津盛柳太郎、二代目津盛柳貳郎に受け継がれているものです。

「猿倉」以外の人形芝居を観るのは初めてでしたが、私個人としては、『とても丁寧でわかりやすい』という印象でした。物語や登場人物はやはり「猿倉」を継いでいるので馴染みのストーリーでしたが、方言が少なめで今の時代に合っているように思われました。私事ですが前日の同級会に関東関西から帰省した参加者もおり、鑑賞した彼らも理解しやすかったと思います。

そして後半、人形の扱いや「カシラ」のとり替えなども公開していただき、お客さんも舞台裏を知ってその技などに関心した様子でした。津盛座長曰く「昔はこんなことは御法度でした。でも今は、公開してもこの芸を盗む人はいませんので。」と笑いを誘っていました。だからこそ、「猿倉人形芝居」の「芸」を継いでくれた津盛一座は貴重な存在だと思います。時代にあった「進化」を遂げながら、時代に馴染む芸能にしていく・・・それも又継承の道かもしれません。

今回、地元出身の米沢女子短期大学の学生さんがお友達と鑑賞に来てくれました。一座に所属されている同校卒業生から、人形芝居の三味線奏法などをレクチャーされたこともあり、遠くから駆けつけてくれました。二人ともとても楽しかったとのこと。是非また「まいーれ」にお越し下さいね!

秋田・山形・岩手~伝統芸能・民俗芸能の輪が大きく強い繋がりになりますように。

 

 

スタッフよもやま話

Information

由利本荘市民俗芸能伝承館
まいーれ


秋田県由利本荘市鳥海町伏見字久保135-9
TEL 0184-44-8556

開館時間
午前9時~午後5時
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/28~1/3)

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