由利本荘市 民俗芸能伝承館 まいーれ 公式サイト
お知らせ

「7月定期公演」のご報告

7月定期公演のご報告

今回は新しい試みとして「ちょこっと体験」なるものを取り入れてみました。これまでも取組を考えていた演者と観客の融合。「ちょこっと」ですが一緒に楽しんでいただければ幸いです。

○天神あやとり

歴史を紐解けば発祥は昭和の初めと聞き、まだ若い芸能かとも思いましたが、いやいや昭和も100年を数えると思うと、逆に親近感を覚えます。小さい頃から見ていた「天神あやとり」は身近な存在であり、お祭りにはあるのが当たり前のように思っていました。ですが出演者の方々が自分の先輩であり、皆さんが市指定の文化財として継承している熱意と努力に深い敬意を表したいと思います。

・・・無形民俗文化財~形無きものを、形あるものとして残す事の難しさを痛感せざるを得ません。  

○西馬音内盆踊り

「ヤートーセ~」の声が会場に響き渡り、続いて「よいわな~」と合いの手がはいると太鼓のリズムと共に胸の高鳴りを覚えます。お囃子は日本人の遺伝子に組み込まれているのか、不思議な感覚です。何百年も史実になかったといわれるこの踊りが、明治40年に河東碧梧桐の目にとまり著書に紹介されています。昭和10年には東京で開催された『第9回全国郷土舞踊民謡大会』に東北代表で出場し、この時に町民の力でお囃子や踊り、衣装などが整備がされています。昭和56年1月には国の重要無形民俗文化財の指定を受け、2022年11月にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。編み笠や彦佐頭巾で顔を隠すのは亡者と共に踊るため・・・だから殊更に心に染みるのでしょうか。・・・踊り手の白い腕が薄明かりにゆらいで・・・

「天神あやとり」に続き、こちらも沢山のお客様が「ちょこっと体験」に参加して下さいました。あの手のしなりまでは中々難しいようですが、先生からは「皆さん踊りをやっている方達ですか? ちゃんと理解して踊られてますね~」とお褒めの言葉をいただきました。すると北の盆代表の方から「8月16日から18日までの西馬音内盆踊りに是非参加して下さい」とお誘いがありました~。

  

○石川駒踊り

石川駒踊りは奴踊りと駒踊りからなる踊りです。

奴踊りは駒踊りの露祓いを表しているという説があり、番楽の『先番楽』と同じ意味合いを持っています。 通常であれば3名~4名で踊りますが、本日はアクシデントがあり、リーダーお一人で気合い十分の演舞を頑張っていただきました。

さあ、そして今年も「まいーれ」に元気いっぱいの戦国武将達がきてくれました。登場の際には若手2人の笑顔が私の胸をズギュン!! ホントにもう、『たっのし-!』気持ちが顔一杯にあふれてて、思わず(オシカツ!)となりそうでした。昨年の武将達も大汗かきながら、肩で息をして会場を沸かせてくれましたが、今日は最初からお客様が応援団になってくれました。「さあッ、いくぞ!!」とばかりの揃いのジャンプに「おおーっ!」と会場も大盛り上がり。戦い疲れが出たところに「まだまだ!頑張れー!」と館長の気合いが入ります。力を振り絞り最後の1戦です。お客様も若い駒から元気をもらって暑気払いとなったようです。~まんず、えがったな~!!

  

 

スタッフよもやま話

Information

由利本荘市民俗芸能伝承館
まいーれ


秋田県由利本荘市鳥海町伏見字久保135-9
TEL 0184-44-8556

開館時間
午前9時~午後5時
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/28~1/3)

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